2009年8月28日金曜日

南伊予って? 

 南伊予(南伊豫)とは、愛媛県伊予市の東端部に位置する地域の名称であり、1954年(昭和2年)まで愛媛県伊豫郡(現在の愛媛県伊予郡)にあった南伊豫村のことである。
 南伊豫村は、1885年(明治18年)に八倉村(やくら)・宮下村(みやした)・上野村(うえの)・上三谷村(かみみたに)を合併し発足。1888年(明治21)に公布、1889年(明治22年)施行された市町村制(明治の大合併)によって1889年(明治22年)12月15日に下三谷村(しもみたに)を合わせて南伊豫村が成立した。旧村は、大字八倉・大字宮下・大字上野・大字上三谷・大字下三谷となり、南伊豫村役場を大字上野においていた。(村の中央部)
 南伊豫村の村名の由来は、北伊豫村(現在の愛媛県伊予郡松前町の東端部一帯)の南に接する地域であることから南伊豫村と呼ばれていた。あるいは、北伊豫村の村名の由来と同様に伊豫神社(伊予神社:松前町神崎)を中心とした「伊豫」の南側の地という意味であるのかもしれない。
 1955年(昭和30年)1月1日 隣接する郡中町(ぐんちゅう)、北山崎村(きたやまさき)、南山崎村(みなみやまさき)と合併(昭和の大合併)し、伊豫市となり、住所表示等から南伊豫村と言う名称はなくなった。
 2005年(平成17年)4月1日 伊予郡中山町(なかやま)、伊予郡双海町(ふたみ)が伊予市と合併(平成の大合併)し、新伊予市が発足し現在に至っているが、南伊予の名称は、行政において南伊予地区として用いるなど、当該地区に暮らす人々の生活や意識に現在でも定着している。



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